20歳男性、アスペルガー症候群で障害基礎年金2級受給
概要・結果
- 疾患名:アスペルガー症候群
- 性別・年齢:男性20歳
- 住所地:北海道
- 障害の状態:発達障害【コミュニケーション、こだわり、社会性】、抑うつ状態【思考・運動制止、刺激性・興奮、憂うつ気分、自殺企図、希死念慮】
- 決定等級:障害基礎年金2級
障害年金申請までの経緯
妊娠33週で出生。生後5日目に脳の腫れにより入院した。
その後、1歳半の検診で言葉の遅れを指摘される。
幼児期から極端な感情表現、家庭での攻撃的な行動、他の子供とかかわれない、体がしっかり維持できないなどがあり病院を受診した。
小学校入学後、場に合わない言動、おどけ、ふざけなど問題行動を繰り返し、学校と行政の児童相談などに相談した。専門医を紹介され受診したところ、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)と診断された。
さらに他の医師の診断も受けるよう紹介を受け受診したところアスペルガー、不安障害、発達性協調性運動障害との診断を受けた。
小学校4年生頃から、からかいやいじめを受け、精神的に不安定になってパニック発作を頻繁に起こすようになり、向精神薬や抗うつ薬などを服用するようになった。
中学、高等養護学校でも同様であった。
学校卒業後も頻繁にパニック発作があり、また、精神状態の悪化から自殺未遂があった。
現在、中途覚醒、不眠、短気、憂うつ感等がある。身辺の処理も自分ではまったく不十分で親が機嫌をみながら援助している。特定のものへのこだわりがあり手に入れるまで気が済まない。自殺しようとする行動がたびたびあり親が監視している。
請求人様の20歳の誕生日を経過したのち、親御様から障害年金のご相談を受け、手続きを代行した。
- 手続にあたっては、お母様と十分に相談しながらすすめました。
- 初診でかかった病院で受診状況証明書を入手できました。
- 複数の病院を受診しており、請求人様を診察した医師も多数でしたが、アスペルガー症候群と診断し、その後長く診ていた医師に診断書の作成をお願いしました。
- 病歴就労状況申立書を請求人様の状態が十分反映するように丁寧に作成し、20歳を障害認定日とした申請手続きを行いました。
- 20歳前障害による障害基礎年金2級と決定されました。
- なお、この事例はその後の更新(障害状態確認届)で等級が変更になり、現在は1級の障害基礎年金を受給されています。
発達障害による障害年金の申請は、複雑な認定基準とガイドラインがあり、できれば障害年金を専門とする社会保険労務士を活用して行なった方が、ご本人にとっての負担が少なく受給への近道といえます。
申請に関するお問い合わせは問い合わせフォームまたはお電話でお願いいたします。
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発達障害による年金申請のポイント
ご家族の協力が必要なケースも多い
発達障害の方のうち症状の重い方については、自分で手続きを進めることは大変厳しいと思いますので、ご両親などご家族が主導して動く必要があります。
病歴就労状況申立書は丁寧に
発達障害の場合も同様に、障害状態を的確に記載して主張しなければなりません。できるだけ、詳しく書いた方がよいでしょう。
20歳を過ぎてからの初診日という場合も多い
成人後、厚生年金に加入している期間中に初診があるというケースもよくあり厚生年金を請求できることも多いです。
発達障害による障害年金の申請で共通するのは、病歴申立書が0歳から記載しなければならないということです。
障害状態が反映した文章を考えて記載するのはかなり大変な作業です
また発達障害の申請は、発達障害単独での請求では問題のあるケースは少なくないですが、たとえばうつ病や統合失調症にあわせて発達障害がある場合などはよく状況を見極める必要があります。
このような場合は、発達障害による障害年金の申請に詳しい社会保険労務士に相談した方がよいでしょう。